ようこそ昆虫の森へ
ここは、身近に暮らす昆虫のナゾや、日本でくらす昆虫の紹介サイトです。
今まで「キモチワルイ」とさけていた虫に興味がもてるかも!?
さぁ一緒に昆虫のお勉強をしよう♪
昆虫とは
「昆虫」とは?と聞かれると「脚が6本ある生きもの」と答えられる人がほとんどではないでしょうか?
でも6本脚があれば全て「昆虫」というわけじゃないんです。
じゃあ「昆虫」の定義は何か?まぁ一部例外はあるにしろ、定義としては「体が頭部・胸部・腹部からなり、胸部には節のある脚が3対6本と2対4枚の翅をもつ生きもの」ということになります。
概説
昆虫は、硬い外骨格をもった節足動物の中でも、特に陸上で進化したグループを指します。ほとんどの種は陸上で生活し、淡水中に棲息するものは若干、海中で棲息する種は例外的です。また、水中で生活する昆虫は水生昆虫(水棲昆虫)とよばれます。
世界の様々な気候、環境に適応しており、種多様性が非常に高い種です。現時点で昆虫綱全体で80万種以上が知られています。現在知られている生物種に限れば半分以上は昆虫なのです。※未記載種を含めると100万種を越えるといわれている
種類数の多いグループ
- 甲虫目(鞘翅目)(カブトムシ、ゴミムシなどの仲間) 35万種
- チョウ目(鱗翅目)(チョウ、ガの仲間) 17万種
- ハエ目(双翅目)(ハエ・カ・アブなどの仲間) 15万種
- ハチ目(膜翅目)(ハチ、アリの仲間) 11万種
- カメムシ目(半翅目)(セミ、カメムシなどの仲間) 8万2千種
- バッタ目(直翅目)(バッタ、コオロギなどの仲間) 2万種
- トンボ目(蜻蛉目)(トンボの仲間) 5千種
甲虫類は実際に種類が多いという事も言えますが、飛翔能力が他の昆虫に比較して弱く、発見、採集が容易なため、種の同定が進んでいるのだとも言えます。甲虫同様、生態が多様なハエ目やハチ目の昆虫は、実際には甲虫目を上回る種が存在するのではないかとも言われています。
ムシ
現代の日常会話では、昆虫を単に「虫」(むし)と呼ぶことが多いですが、ダンゴムシやフナムシなどの用法でわかるとおり、ムシとは本来は動物全般を意味するものです。
特徴
昆虫の特徴を以下のとおり。寄生性昆虫などにはこの例が全く当てはまらないものもいます。
形態
成虫の体は、頭部、胸部、腹部の3つに分かれていて、胸部にのみ、肢が生えている。節足動物の体は、体節と呼ばれる節(ふし)の繰り返し構造でできているが、体節がいくつかずつセットになり、機能的、構造的にまとまった部分に分かれる。昆虫以外の節足動物では、明確な部域に分かれないグループや、2つの部位(頭胸部と腹部)に分かれるものなどがある。
基本的に、肢が6本ある。
ほとんどの昆虫が2対の翅をもって空を飛ぶことができる。空を飛んだ最初の動物は、昆虫だとされている。昆虫の翅の構造は、グループによって様々に特化し、彼らの生活の幅の広がりに対応している。飛翔する器官を標準的に備えている動物群は、綱のレベルでは節足動物門の昆虫綱と、脊椎動物門の鳥綱のみである。(目のレベルでは哺乳綱のコウモリ目なども飛翔するための器官を標準的に備えている。)
呼吸器官として気管がある。
感覚
紫外線を視覚する能力を持っている。すなわち解剖学的に、昆虫の目には紫外線を感知する細胞がある。 人の目ではオスとメスの色の区別ができない昆虫(たとえば、モンシロチョウの羽根の色)でも、実際には紫外線反射率がオスとメスの羽根で大きな差がある。そのため、モンシロチョウ自身の目には、ヒトの目と違ってオスとメスの羽根は全く別の色であると認識できているものと推察される。
発生
多くは卵生だが、フタバカゲロウのような卵胎生、アブラムシやツェツェバエのような胎生昆虫もいる。
生育過程で、幼虫が成虫に変化する変態を行う。変態の形式により、幼虫が蛹になってから成虫になる、完全変態をするグループと、幼虫が直接成虫に変わる不完全変態を行うグループ、そして形態がほとんど変化しない無変態を行うグループがある。成虫になるときに翅が発達するが、シミ目など翅の全くない種類も少なからずいる。
生態
昆虫の生態的な多様性は極端に大きい。陸上、土壌中、淡水中にごく普通に生息し、さらに原則としてすべて空が飛べる。分布は世界中にわたり、高山から低地までどこにでもいるが、やはり熱帯域での多様性が高い。しかし、海には潮間帯のウミユスリカなど、海水面上のウミアメンボなどごく少数の例しか生息していない。一説には、これは海洋でのニッチが昆虫の祖先である甲殻類によって占められていたためと言われる。
最小のほ乳類や鳥類(1〜2g)を越える体重を持つものは少数であり、小さいものは0.2mm、5μg以下と大型の原生動物(大型のゾウリムシなど)を下回る。食性の上でも、草食性、肉食性、雑食性など様々である。草食性では植物の種に特異性を持つ例も多く、そのため植物の種ごとに決まった昆虫がある、という状況が見られる。寄生性のものもあり、カエルキンバエやラセンウジバエのように脊椎動物に寄生するものもある。昆虫に寄生するものでは、捕食寄生という独特な寄生の型を持つ例も多い。
変温動物である種が多いが、大型のものにはハナバチ類の一部など0℃の気温時に30℃以上の体温を安定して保てるような、ほぼ完全な恒温性のものも存在する。多くの昆虫は3℃以上の環境でないと、成長が行われず、冬眠状態となる。また、成虫の場合、一般に-3℃以下、または45℃以上の環境にさらされ続けると死滅する。卵の状態では温度耐性の範囲が大きくなる例が多い。セッケイカワゲラやヒョウガユスリカのように0℃以下の低温に適応したものもあり、南極でも昆虫が生息している。
進化
地球の歴史上、陸上に初めて進出した動物群の一つである。脊椎動物門の両生類よりも早い時期であった。昆虫の生活様式、形態は非常にバラエティに富んでおり、様々な環境ニッチに適応して繁殖しており、その種類も非常に多い。恐竜より前の2-3億年前には、現在のゴキブリやトンボなどの祖先がすでに登場しており、大繁栄した。恐竜の時代、恐竜絶滅後の第三紀、そして第四紀の現在まで、昆虫の繁栄は続いている。昆虫は陸上で最も成功した生き物であると言えよう。
系統論は確定していない。伝統的には、多足類とともに触角類としてまとめられ、甲殻類、鋏角類とともに、節足動物の三つの大きな群をなすと考えられてきた。この説では、多足類の先祖が陸上進出し、その一部から昆虫が進化したとする。
これに対して、根本的にこれを否定する説も浮上している。2010年2月のネイチャー誌によると、遺伝子を解析して海や陸に住む昆虫を含む節足動物の進化系統をしらべたところ、まずウミグモやカブトガニ、クモ、サソリなどの鋏角類、次にムカデなどの多足類が分岐・出現した。その後にウミホタル類、その次にミジンコやエビ・カニなどの甲殻類、それからムカデエビ類などが分岐・出現し、最後に昆虫などの六脚類が出現したという。
昆虫は、節足動物のなかで最も進化した生き物と言えよう。
2002年に、ナナフシに似た外観をもつ昆虫カカトアルキが新目新科新属新種として記載され、マントファスマ目という新しいグループがつくられた。